2008年4月12日土曜日

信貴山泉浄院 朱塗りの多宝塔

名鉄上飯田線楽田駅から5キロメートルほど東に尾張信貴山があります。幼い頃、ここに登ると尾張本宮山の山頂を望むことができましたが、今は木々が成長して、見えなくなっています。


地図を広げると尾張本宮山(標高292.8メートル)の南のピーク標高は210メートルほどでしょうか、ここに尾張信貴山泉浄院があります。





尾張信貴山は通称で、正式には真言宗醍醐派別格山泉浄院と言うそうです。名古屋の有力資産家と楽田の有力者とが協議し、「商」「戦」に因縁がある「毘沙門天」を本尊にむかえ、尾張信貴山として、昭和7年に建立されたもので、最近のものです。


山頂近くには朱塗りの多宝塔と本堂とが建っています。






この山頂は、展望が良く小牧山合戦の時、豊臣勢の陣地であったところで、陣が峰ともいわれています。

楽田駅から歩いて行くこともできますし、倉曽という地区から車で登ることもできます。ただし、道は狭く、駐車場も全部で5~6台ほどと少ないためご注意ください。


別のルートとしては、大縣神社を奥から宮池の脇を通り抜け、ハイキング道路を登るルートもあります。






すでに桜も終わりに近く少し残念でしたが、朱塗りの多宝塔は健在でした。鮮やかな朱が青空に映えていました。






階段を登り、さらに奥へ進むと右手に分かれ道が見えますが、そのまま、まっすぐ登り本堂へ進みます。






本堂に設けてある展望台からは、名古屋の駅前のビル群が一望でき、なかなかの景色です。






先ほどの右手の分かれ道まで戻ります。この道を進むと、入鹿池が一望できるポイントがあります。今日は、少し霞がかかっていましたが、これだけ見渡すことができました。



右手には、犬山の最高峰黒平山(八曽山ともいう。標高326.9メートル)が見えています。

このまま奥へ進むと、分かれ道が見えてきます。この分岐の右隅には、案内板(画像前出)があり、向かって左手に進むと尾張本軍山登山道入口、大縣神社、楽田駅方面、右手に進むと国の天然記念物のヒトツバタゴ自生地、入鹿池、尾張富士、明治村方面へと抜けることができます。

お勧めは、名鉄上飯田線楽田駅から2キロメートルほど歩き、大縣神社奥へと進みハイキング道路を登って、尾張本宮山-尾張信貴山-ヒトツバタゴ自生地-入鹿池-明治村と進み、バスで犬山駅へ戻るあるいは、歩いて名鉄上飯田線羽黒駅へ行くコースです。



桜がまだ咲いていますが、ツツジも花を咲かせ、山を彩っています。





季節も良くなってきたし、どうでしょうか、一汗かいてみては。


2008.04.12 の犬山遊歩

信貴山泉浄院 朱塗りの多宝塔
今が満開 黄色い桜 ~鬱金桜~   (別ウィンドウ)