2008年4月12日土曜日

今が満開 黄色い桜 ~鬱金桜~

変わった色をした桜に出会いました。このあたりでは、見かけたことの無い桜です。


フェンスで管理された畑の中にあるため、所有者に迷惑がかかるといけませんので、詳しい場所は差し控えますが、楽田駅のごく近くに黄色い八重の桜が咲いています。



この桜は、おそらく鬱金桜(うこんざくら)と思われます。


名前の由来は、その花の色。鬱金=ターメリックに染まったような黄色い花から名付けられました。時期的には、4月中旬~下旬が開花時期で、今が満開です。





花の盛りが過ぎると、少し赤みがかってくるそうですが、今が盛りと黄色い花を咲かせています。










この桜は、花弁に葉緑体を持っています。同じような桜で、「御衣黄」という品種がありますが、これは、もっと緑の発色が強い花を咲かせます。桜としては、黄色の花を咲かせる唯一の品種ではないでしょうか。



今日は、めずらしい桜に出会えて少し得した気分がしています。

2008.04.12 の犬山遊歩

今が満開 黄色い桜 ~鬱金桜~
信貴山泉浄院 朱塗りの多宝塔   (別ウィンドウ)

信貴山泉浄院 朱塗りの多宝塔

名鉄上飯田線楽田駅から5キロメートルほど東に尾張信貴山があります。幼い頃、ここに登ると尾張本宮山の山頂を望むことができましたが、今は木々が成長して、見えなくなっています。


地図を広げると尾張本宮山(標高292.8メートル)の南のピーク標高は210メートルほどでしょうか、ここに尾張信貴山泉浄院があります。





尾張信貴山は通称で、正式には真言宗醍醐派別格山泉浄院と言うそうです。名古屋の有力資産家と楽田の有力者とが協議し、「商」「戦」に因縁がある「毘沙門天」を本尊にむかえ、尾張信貴山として、昭和7年に建立されたもので、最近のものです。


山頂近くには朱塗りの多宝塔と本堂とが建っています。






この山頂は、展望が良く小牧山合戦の時、豊臣勢の陣地であったところで、陣が峰ともいわれています。

楽田駅から歩いて行くこともできますし、倉曽という地区から車で登ることもできます。ただし、道は狭く、駐車場も全部で5~6台ほどと少ないためご注意ください。


別のルートとしては、大縣神社を奥から宮池の脇を通り抜け、ハイキング道路を登るルートもあります。






すでに桜も終わりに近く少し残念でしたが、朱塗りの多宝塔は健在でした。鮮やかな朱が青空に映えていました。






階段を登り、さらに奥へ進むと右手に分かれ道が見えますが、そのまま、まっすぐ登り本堂へ進みます。






本堂に設けてある展望台からは、名古屋の駅前のビル群が一望でき、なかなかの景色です。






先ほどの右手の分かれ道まで戻ります。この道を進むと、入鹿池が一望できるポイントがあります。今日は、少し霞がかかっていましたが、これだけ見渡すことができました。



右手には、犬山の最高峰黒平山(八曽山ともいう。標高326.9メートル)が見えています。

このまま奥へ進むと、分かれ道が見えてきます。この分岐の右隅には、案内板(画像前出)があり、向かって左手に進むと尾張本軍山登山道入口、大縣神社、楽田駅方面、右手に進むと国の天然記念物のヒトツバタゴ自生地、入鹿池、尾張富士、明治村方面へと抜けることができます。

お勧めは、名鉄上飯田線楽田駅から2キロメートルほど歩き、大縣神社奥へと進みハイキング道路を登って、尾張本宮山-尾張信貴山-ヒトツバタゴ自生地-入鹿池-明治村と進み、バスで犬山駅へ戻るあるいは、歩いて名鉄上飯田線羽黒駅へ行くコースです。



桜がまだ咲いていますが、ツツジも花を咲かせ、山を彩っています。





季節も良くなってきたし、どうでしょうか、一汗かいてみては。


2008.04.12 の犬山遊歩

信貴山泉浄院 朱塗りの多宝塔
今が満開 黄色い桜 ~鬱金桜~   (別ウィンドウ)

2008年4月5日土曜日

春爛漫 桜舞う 犬山祭

今日、明日は、犬山祭。374回を数えます。

桜は満開、はらはらと桜が舞い散る中、祭が行われました。


さて、祭りの前に犬山城へ行ってきました。桜が満開で、とても春らしい犬山城の姿がありました。今日は、犬山祭。登城者もとても多く見受けられました。





犬山城に同時に登城できる人数には、限りがあります。何人かご存じでしょうか。古い木造建築であるが故に、実は、200人という登城制限が設けられているそうです。



では、何で200人をカウントしているのか。実に単純な仕組みです。

登城するときには、靴を脱ぎます。その靴をポリ袋に入れて、城に入ります。実は、そのポリ袋が200枚しか用意されていないのです。ポリ袋がなくなれば、その時点から登城制限が始まるのです。

そして、犬山祭ですが、過去の記録を紐解くと、終戦の年については、祭りの決算記録が無く、この年だけが中止されたと言われています。


この祭りは、針綱神社の祭礼で13輛の車山が町内を練り歩き、午前11:15には、からくり奉納がされ、その後城前広場に曳き揃えられました。





有名な高山祭でも、3台の屋台がからくりを奉納するだけです。犬山は、13輛全てがからくりを奉納します。







「車山」は、3トンほど。


くぎを一切使わずくみ上げられて「車山」がギシギシと音を立てながらまちを巡行していました。






多くの観光客が、煌びやかな金襦袢に見とれ、また、アスファルトの路面を削りながら方向を変える豪快な「車切」に驚き、そして、車輪を2輪持ち上げ方向を一気に変える「どんでん」に歓声が沸き上がっていました。


昨年より若干少ない25万人(主催者発表)の人出と言うことでしたが、私が感じた限りでは、昨年より人出が多いと感じました。


夜には、365個の提灯にろうそくの火が灯され、城前広場、犬山駅から車山が各町内へ帰って行きました。明日の夜車山は、余坂、犬山口に分かれます。





ろうそくの炎がゆらゆらと、とても心地よくなつかしい思いがして、その幻想的な明かりについ見入ってしまます。

明日も、天気は大丈夫。みなさんも、伝統の祭りに触れてみてはいかがでしょうか。2日間とも雨が降らないのは、滅多にありません。桜も満開。「からくり」披露の最中にはらはらと桜が散りゆく様に、時間を忘れます。


2008.04.05 の犬山遊歩

春爛漫 桜舞う 犬山祭
犬山祭 からくり写真集   (別ウィンドウ)
桜の名所犬山 春真っ盛り   (別ウィンドウ)

犬山祭 からくり写真集





















春爛漫 桜舞う 犬山祭   (別ウィンドウ)

桜の名所犬山 春真っ盛り

犬山には桜のきれいな所がたくさんあります。桜は、今が満開。

まずは、しだれ桜の常福寺。


犬山に多くある臨済宗妙心寺派のお寺の一つ。このしだれ桜は、樹齢約70年、元気のいい花を咲かせています。






このお寺は、御所の山と言う前方後円の陵山の中腹にあり、眺望良くその山門は、文献で初めて天主(殿主)が確認されている楽田城裏門とも伝えられています。


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エナジーサポート西にある薬師川にもしだれ桜が植えられています。地元の住民グループが植えたもので、今でも大切に守られています。

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その付近は、希少な桃「愛知白鳳」などの桃畑が広がります。愛知白鳳は、他品種に比べ手間が掛かり、一年の中で最も気温の高い時が収穫時期のため、年々生産者が減っているそうです。




次に、羽黒駅近くの五条川。後ろには、尾張富士が控えています。ここは、夜桜でも有名です。地域の方が、ライトアップしています。とても幻想的な夜桜が楽しめます。

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ここは、尾北自然歩道のある五条川(羽黒桜海道付近)

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この歩道は、東海自然歩道の支線で、昭和47年に開設され、犬山市の入鹿池の奥入鹿橋を起点とし、大口町、江南市を通過し、岩倉市の希望の家を終点とする五条川堤防を利用した、高低差の少ない傾斜のゆるやかな全長約27キロメートルのコースです。この間、五条川の両岸には4,000本以上の桜並木が続き、すばらしい景色が水際を彩ります。名鉄犬山線、小牧線の主要な駅からも比較的入りやすく、自然散策の場として広く親しまれています。


東部中学校駐車場から見た新郷瀬川の桜並木。竹藪を背景に青い空と桜がクッキリとしたコントラストを見せています。

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栗栖園地(桃太郎公園)の桜。池の畔に桜が咲き、遠くには山桜がところどころに咲いています。もう少し時間がたてば、バーベキューや花見を楽しむ大勢の人たちで賑わいます。今日は、ここをベースに犬山祭へ出かける人もたくさんいます。

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2008.04.05 の犬山遊歩

春爛漫 桜舞う 犬山祭   (別ウィンドウ)
桜の名所犬山 春真っ盛り