2008年2月16日土曜日

廃線モノレール、成田山そして東之宮古墳

さて、最後は、犬山遊園駅周辺です。

犬山には、犬山遊園駅と日本モンキーパークを結ぶモノレール線があります。このモノレールは、成田山名古屋別院大聖寺、日本モンキーパークに駅が設けられ、ゴムタイヤでコンクリート製のレール上を跨って走る日本初の跨座式モノレールとして1962年に開業ました。


日本最古の跨座式モノレールでもあります。


しかし、今年の12月27日で営業を終え、廃線となることが発表されました。利用者数が極めて少なく、車両が開業当時のものを使用しており、施設の老朽化も進んでいることから存続は困難と判断して、廃止に踏み切ったとしています。


開業当時の車両を使っているため、冷房設備もありません。

30年ほど前でしょうか、記憶が定かではありませんが、かつては、モンキー友の会というのがあって、確か年500円の会費を払って会員証を発行してもらい、それを提示すれば、土曜の午後は、フリーパスでモンキーセンターに入場することができました。モノレールを使ってよく遊びに行った記憶があり、とても残念な思いでいっぱいです。


さて、今日の成田山名古屋別院大聖寺(通称「犬山成田山」)は、とても寒かったこともあり、人影はまばら。正月の混雑がうそのようです。ここの本堂の境内からは、犬山城と木曽川が見渡せます。



また夕焼けの名所でもあります。運が良ければ、真っ赤な夕焼けを背にした犬山城のシルエットを見ることができます。

その成田山の上には、東之宮神社があり、その境内には東之宮古墳があります。昔、モンキーパークへ行く方法として、モノレールのほか「おとぎ列車」というのがありました。成田団本堂裏に駅がありました。今でも、駅自体は残っています。その脇にある登り口から東之宮古墳を目指しました。


東之宮古墳は、白山平山(標高143メートル)の山頂にあるり前方後方墳です。ほぼ東西に長く伸びる白山平山頂の西端に位置しています。愛知県下でも最古の部類に属する古墳で、築造年代は3世末~4世紀初と考えられています。


昭和48年の発掘調査で、三角縁神獣鏡を含む鏡11面、石製合子2点、石釧3点、鍬形石1点、車輪石1点、ひすい製勾玉3点、管玉大小137点、鉄刀9点、鉄斧6点、針筒1点、鉄鏃6点などが出土し、すべて重要文化財に指定されています。


平成17度から再び範囲確認・測量調査などを行っています。将来は、東之宮神社を移転し、青塚古墳と同様、史跡公園として整備を進めて行く予定のようです。


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まだまだ、行きたいところがいっぱいありますが、今日はここまで。しっかり防寒対策をしていったため、かえって汗をかいてしまいました。

ところで、今日ある古い造りの商家の写真を道路から撮ろうとしていたら、通りかかった方から許可を取ったかどうか確認されました。人の感じ方や考えは、様々。気をつけなければと思う反面、どこまでお断りを入れなければいけないのか、わからなくなってしまいました。ただ、まちの風景とし残しておきたいと思ったのですが、それが慢心と言われればそうかもしれません。人を撮影するときは、かなり気を遣っているのですが・・・

2008.02.16 の犬山遊歩 (上から順に)

開花しました。大縣神社のしだれ梅  (別ウィンドウ)
古戦場、興禅寺、羽黒城址と山内一豊  (別ウィンドウ)
廃線モノレール、成田山そして東之宮古墳